「今日もまた残業…なんで同僚の鈴木さんや私の上司はいつも私より早く帰れるの?私だけが追い詰められてるの?」
上司からは「今日も残業?いやー頑張ってるね!!さすが仕事ができる人は違うね~」なんて皮肉めいた言葉を言われ‥・
心の中では「私だって早く帰りたいんだよ!!」と叫んでいませんか?
頼む時だけ「君にしか頼れないんだよ~」と言われると、つい引き受けてしまう。
でも仲の良い同僚に相談したら「私だって忙しいよ~仕事の仕方に問題あるのかもね」と言われてしまう。
「あーなんかもう嫌だ!」
日々そんな思いをしながら仕事をしている人もいるのではないでしょうか?
「仕事はできる人に集まる、お金は持っている人に集まる」
そんな言葉がありますが果たして本当にそうなのでしょうか?
あなたが忙しいのは業務過多だから?それともあなたの仕事の進め方に問題があるから?
今回はあなただけがなぜ忙しいのか?その原因とそこから抜け出すための具体的な改善策について考えていきましょう。
目次
なぜ「あなただけ」が忙しいのか?4つの落とし穴

次の項目に思い当たる節はありませんか?
1. 仕事が確実だから頼られすぎている(器用貧乏の罠)
これは「できる人に仕事が集まる」典型的なパターンです。
いわゆる「器用貧乏」というやつですね。
皆さんも公私に関わらず良い仕事を確実にやってくれる店や会社を選ぶでしょう。
あなたもそれで選ばれて仕事を依頼されているのです。
会社員でなければ指名料やあなた自身の仕事にお金を別途払ってくれるような仕事です。
しかし若手会社員であれば営業成績につくインセンティブなど以外では、仕事自体に給料の差はあまりつきませんよね?
そのため何かと仕事ができると損な役回りをさせられることが多いのがサラリーマンの悲しいところです。
2. 自分しかできない仕事を抱えすぎている
「社内で自分しかできる人がいない」――これだけ聞くとかっこいいですよね。
しかし、誰かに教えればできるようになる仕事を抱え込んでしまい、結果的に忙しくなっているのは少し問題です。
先ほどの「仕事が確実でモテまくっている」のとは意味が違います。もしあなたが抜けた時に業務が滞るようであれば、それは「属人化」というリスクを会社に与えていることにもなります。
3. 仕事の優先順位がつけられていない
自分ばかりが忙しい人は大体時間に追われるような仕事をしています。
もちろん瞬間風速的な忙しさは誰にでもありますが「忙しい!」が口癖になって毎日バタバタしていませんか?
それは仕事の優先順位を間違っていることも要因の一つです。
例えばあなたはすぐできそうな仕事から手を付けていませんか?
その仕事は今日中にやるべき仕事ですか?
その仕事をしたことによって今日やらなければいけない仕事に夕方頃に気づき慌てて結局残業…という経験はありませんか?
またたとえ時間制限がなくてもお客様に迷惑をかける仕事を忘れ
後から頼まれた上司の仕事を優先して大クレームになっているという事はありませんか?
仕事の優先順位を付けられないとこのようにハマってしまいがちです。
4. 仕事が遅い(考えすぎてしまう真面目さ)
これは真面目で思慮深い人にありがちですが仕事の一つの案件についてあれもこれもと考えを巡らせすぎて、仕事が全然進まない人です。
例として、お客様に明日のアポのお客様の所への行き方を調べてくれと言われました。
会社からは電車で30分ほどの距離です。
あなたはネットなどを駆使して最短の経路を調べて到着時間から逆算します。
よしこれで大丈夫。まあ10分くらいあれば調べられるでしょう。
でも調べた後にネットを眺めていると、他の線の電車遅延の情報を見かけました。
「もしかして明日電車が止まるかもしれない」とだんだん不安になってきました。
「一応他の代替路線も調べておこう…」ここまでなら良いでしょう。
しかし、「でも待てよ?この代替さえ止まったらどうすればいい?」そうなるともう今の仕事が手につかなくなってきました。
「いや、明日私が寝坊したらどうしよう…上司が遅れてきたらどうしよう」
色々なことが頭を巡ってきて、どんどん不安になってきて余計なことを考え始めるのです。
代替路線くらいまで調べたらそれ以上のことが起こる確率はほとんどありません。
それ以上になったらタクシーで良いでしょうしそこまでになったら取引先も遅延を理解してくれます。
これでは仕事がいつまで経っても終わりません。
一事が万事そこまで考えるような仕事をしていてはいつまでも忙しいままです。
「なぜ自分だけが忙しい?」は心の危険信号
「なんで自分だけが忙しいんだよ!」とただ怒っているうちはまだ良いですが、何度もそう思い始めると、「一事が万事俺に押し付けて」という気持ちが強くなってイライラしてきます。
それが爆発すると、「なんで俺ばっかりに仕事を押し付けて!」などと同僚にあたり散らしたり
「お前らみたいな暇人はいいよな!」という暴言を吐いてしまう所までエスカレートしてしまうのです。
そこまでになると同僚も「お前の仕事の進め方が悪いだけだろ!!」と大喧嘩になる可能性もあります。
上司が「いや、お前だけに仕事を頼んでごめんな」とフォローしてくれればまだ良いですが
上司自身が「仕事が遅いだけだろ!」とあなたを思っていれば終わりです。
周りは悲劇のヒーロー気取りになっているあなたを冷ややかな目で見ているかもしれません。
それでも「私だけが忙しい」と思うのであれば、以下の対処法を試してみてください。
「私ばかり忙しい」から抜け出す!今日からできる3つの対処法
1. 誰かに思い切って頼んでみる
仕事を抱えがちな人や「自分でやった方が早い」と人に任せないタイプの人は思い切って人に頼む仕事の仕方を覚えましょう。
中には忙しそうなあなたを見て「手伝うから言ってくれればいいのに…」と思っている人もいるはずです。
いや「頼んでもやってくれないじゃん」という人は、その時はたまたまだけだったかもしれません。
周りにあなたでも「頼む」「頼る」という行為をするんだと思わせてください。
今度は相手から手助けをしてくれるかもしれません。
「あいつは全部自分でやりたいらしいよ!」と周りに思われたらあなたはずっと忙しい人のままです。
2. 仕事を「見える化」して共有する
自分の抱えている仕事の量や内容を、上司や同僚に「見える化」して共有しましょう。
•タスクリストの作成: 抱えているタスクをすべて書き出し、優先順位と所要時間を明記します。
•進捗報告の徹底: 定期的に上司に進捗を報告し、ボトルネックになっている部分や手伝ってほしいことを具体的に伝えます。
•チーム内での情報共有: 自分の仕事内容をチーム内で共有し、誰でも対応できるようにしておくことで、属人化を防ぎ、いざという時に助けを求めやすくなります。
「忙しい」と漠然と伝えるのではなく具体的な状況を共有することで
周囲もあなたの状況を理解しサポートしやすくなります。
3. 「断る勇気」を持つ
「君にしか頼れない」という言葉に弱いあなた。
しかし自分のキャパシティを超えて仕事を引き受け続けることは、結果的に全体の生産性を落としあなた自身の心身を疲弊させます。
時には、「申し訳ありませんが、現在抱えている業務で手一杯です。もし優先順位を調整できるのであれば、対応可能です」のように
代替案を提示しながら丁寧に断る勇気を持ちましょう。
断ることは決して無責任なことではありません。
自分の仕事の質を保ちチーム全体のパフォーマンスを最大化するためには、必要なスキルなのです。
まとめ:忙しさから解放され、スマートに働くために
•「できる人」ほど仕事が集まるが、それは「器用貧乏」の罠にもなり得る。
•自分しかできない仕事を抱え込まず、共有・標準化を意識する。
•仕事の優先順位を明確にし、目の前のタスクに振り回されない。
•考えすぎず、適度なところで区切りをつけて次の行動に移る。
•「私ばかり忙しい」と感じたら、それは心の危険信号。
•同僚や上司に「頼る勇気」を持ち、仕事を「見える化」して共有する。
•時には「断る勇気」も必要。
「私ばかり忙しい」という状況は、あなたが真面目に仕事に取り組んでいる証拠でもあります。
しかしその真面目さが、かえってあなたを苦しめている可能性もあります。
今回ご紹介した対処法を実践し忙しさの悪循環から抜け出しましょう。
スマートに働くことで、あなたの「ノビライフ」はさらに充実したものになるはずです。

