3月は昇格昇進の辞令が多く出る時期です。
昇格といえば昇格試験がつきもの
その役職になる為の試験や社員等級試験など会社により形態は様々でしょう。
面接や小論文やグループ討議など対人関係や論理的思考・問題分析など管理職に必要なスキルを総合的に判断されます。
上司にも頑張れと期待されていたのに充分力を発揮できずまた受からなかった…
学生の頃の様にペーパーだけなら自信はあるんだけどな…
もう何年挑戦してもダメだと落ち込んでいる方もいるかもしれません。
ペーパーは暗記力があるし、面接対策もOK、小論文も、問題分析や計画判断、課題発見などそれっぽいものも対策した。
でもなぜ受からん??
そんなあなたの為に、なぜ落ち続けるのかを考えていきましょう。
何かヒントになれば幸いです。
なお、大前提として会社の昇格試験の評価基準についてはその会社によって異なります。
当ブログは傾向と対策などの昇格試験合格への対策ブログではございません。
当ブログをお読みになり、その通りにしたが受からなかった!などの苦情はお受けできませんのであしからず。
一般的にこういう会社が多いですよという情報としての一助として読んでみてください。
昇格試験の実態とは何か?
昇格試験が入試などと一番違う点は何だと思いますか?
それは「受験者の評価と人となりをあらかじめ会社が把握している」という事です。
という事はどういうことかというと…
最初からスタートが違うという事です。
会社人生を送っていればこの試験だけですべてが決まるとは思ってないとは思いますがその通りです。
昇格試験は客観的な指標として見ている程度で、本当に見ているのはその人の勤務態度や仕事への普段の姿勢です。
試験さえ受かればいいんだろ?と普段の仕事を適当にしていれば試験がいくら出来ようが合格は難しいです。
上司は受からせたい部下は人事に受からせるように働きかける事も良くある話です。
じゃあなぜ試験をするの?と疑問に思うでしょう…
それはいくら上司が昇進させたいと思っても最低限の知識とスキルを客観的に図る機会を設ける必要があるからです。
いわば試験は最低限の足切り程度を考えておいた方が良いかもしれません。
そうでないと推した上司の主観だと思われてしまうからです。
これが昇格試験です。
だから毎回受けているのになぜ受からない?という人は試験の内容だけで受かるのは難しい会社が多いのが実態です。
あなたの会社はどうでしょうか??
上司として多いのがこんなお悩みですね俺は部下に嫌われてる… こんなに気を使っているのに…さらに「部下がなんとなく冷たい気がする」「何を言っても部下に響いている気がしない」「破棄も元気もない」部下にそんなに強く注意した覚え[…]
昇格試験合格が目的になっていないか?
なんとしても次の昇格試験には受かりたい!
社外研修などにも参加して講師にコツを質問しまくってきた。
対策の書籍や教材なども片っ端から購入して今日も仕事の合間に会社で読んで勉強しまくっている。
同期や周りのアホどもを見返してやるんだ!
こうなってしまう人は、社会人の昇格試験に臨む姿勢としては考えを改めた方がいいかもしれません。
入学試験であれば充分通用する方法ではあるのですが…
先ほども言ったように当日の試験だけがすべてが無い会社が多いからです。
じゃあ試験なんてやったって無駄だろ!となってしまいますが、客観的な評価ですのでそりゃ誰もが文句を付けられないような成績を残す事が出来れば落とす理由がありませんから受かるでしょう。
ただ裏を返してみれば試験対策をしまくってようやく昇格試験に合格した上司の下で働きたいと思いますか?
じゃあどうすればいいんだ!?と湧き出る怒りもあるでしょうが昇格試験だけに頼るのではなく、普段の仕事で地力や人望をつけて勉強の為の勉強をすることなく無難に受かるようになっておきたいものです。
本当の勝負は昇格試験に受かってから
いや、それなら昇格試験を圧倒的な成績で通過すれば誰も文句を言わないだろう。
そう思ってこれから気合が入った方もいるでしょう。
しかし、管理職は昇格してからが勝負です。
その場は受かってもいざ昇格すれば試験の成績だけでは対応できないことが多々発生します。
普段の社内でのコミュニケーション、特に人との関係性や普段の仕事への真摯な姿勢などがベースになければとても乗り越える事は難しいでしょう。
PPG(ロールプレイングゲーム)でレベルが低いのに遠くの街に行ってしまいレベルに似合わない敵と戦い続けるようなものです。
足元で着実にレベルを上げて満を持して遠くの街の敵と戦えるように準備をするのと同じように昇格だけを目的にするのではなく、普段の仕事で着実にレベルを上げてから昇格試験を受けて上の役職に上がるというのが正攻法です。
結果よりプロセスが大事
いや、でも俺仕事の結果出してたよ。
昇格試験だってそこそこ出来てたのにやっぱりダメだったんだ…
今回受かった同期の佐藤と鈴木なんかよりよほど実績上げてたのにさ、あんなアホどもに抜かれたらやってられないわ。。
あーあ、もうその態度と姿勢がダメですね。
管理職は個人プレーと他の人間の協力なしではやっていけません。
つまり管理職のあなたの主たる仕事は自分が成績を上げるのではなくいわゆるアホな部下を1人前に育てて成績を上げさせなければならないのです。
成績が良いという点では優秀ではありますが、名選手名監督にあらずと言うように他人の事を共感する必要が無いという人は管理職になっても苦しい思いをするでしょう。
なので、普段の仕事のプロセスが大事です。
会社は組織であり、個人事業主の集まりではありませんので管理職で個人の成績もさることながら、組織を動かせる適性があるかどうかという所を重視する会社が多いのです。
サラリーマンとして組織人として働いているのであれば目指したい高み出世は男の夢などという言葉もある通り、昇格昇給試験は気合を入れてのぞみたい所昔ほどなにがなんでも出世したいという世の中ではなくなりましたが給料と役職が上がるとい[…]
昇格試験は試験だけではない
このことから昇格試験というのは昇格昇進の最初の関門ではありません。
昇格の為の最後の関門なのです。
つまり昇格試験と言うのは普段からあなたが積み上げてきたものが十分考慮され昇格試験が裏付けになるものと考えると考えておいた方が良いでしょう。
例えば営業職の管理職登用について考えてみましょう。
Bさん:成績はトップクラスだが個人プレーが目立ち組織内の人間の中でも距離を取りがち
どちらかの人を1人だけ昇格させるとしたら同じ成績であれば多くの会社はAさんを昇格させるでしょう。
(営業成績が第1の会社であればBさんにも芽がありますが…)
Bさんの方の昇格試験の成績が良くても、よほどAさんが不甲斐ない出来でなければ組織としてはAさんを合格とするのが大半の企業の評価方法です。
昇格試験で重視されるのはメンバーの管理監督が出来るかの人材かどうかです。
普段の仕事の目線を上げてみよう
登用試験というのはそもそも何のためにするのかを考えましょう。
昇進昇格をすれば当然管理職=マネジメントをする人になることを想定した人事が行われます。
マネジメントとは何かというとヒト・モノ・カネの管理をする事です。
先ほどから言っていますが自分だけではなく当然部下に動いてもらわないと仕事は成立しません。
なので、会社としては普段からこの人を管理職に登用したらどうなるか?という事を想定しているという事です。
昇格試験でいい成績を取れば一発合格で管理職なんてことは会社としてはまず取らないでしょう。
(昇格に関係ない社員の等級別試験などを除く)
ですから普段の仕事の中で自分が管理職になったらどうするかをシミュレーションしてみましょう。
ある問題が起きた場合自分が上司になったらどうするか?ということを常に考えて普段から行動してみてください。
その答えで上司を答え合わせの先生にしてみるのも良いかもしれません。
そして上司にこういう考え方はいかがですか?と提案してみるのもいいでしょう。
よほどマウントっぽい言い方にならない限り上司もこう思うはずです。
「おっ!なかなか問題意識をもって仕事をやってるな」
彼が管理職になったらこういう考えを持つのか… なるほどな
こう思ってくれればしめたものですね。
また昇格試験の面接などでいつも緊張してうまく口が回らない…など一発勝負に弱いんだよという人もいるかもしれません。
面接に必要なスピーチやプレゼン力を上げるトレーニングなどもあります。
無料診断はオンラインでもできますので一度プロのカウンセリングを受けてみるのも良いかもしれません。
昇格試験不合格からの体験記もあります。
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まとめ
・昇格試験は受験者の背景を知られている試験である。
・ゴリゴリの試験対策で受かっても後で苦労をする
・昇格試験は普段の社内での行いが考慮されることが多い
・管理職になったらどう考えるか?という事を常に意識することが大事
うちの上司はいっつも暇そうだよな~こっちはてんやわんやだってのにいい気なもんだよな…もしかしてそんな部下の陰口におびえて忙しく自分で仕事を抱えていませんか?管理職は暇でないといけません。なぜならば、管理職が忙しくては部下[…]