うちの上司何を言っても話理解しようとしてくれないんです。
思う込みが激しいっていうのか、何かにとりつかれているって言うのか何を言っても「そんな情報は無い」「俺は信じない」とは取り付く島もないんですけど…
皆さんは「確証(かくしょう)バイアス」という言葉をご存じでしょうか?聞いたことがない方も多いでしょう。
ただ、皆さんも1度はこんな経験はありませんか?
確証バイアスとは、思い込んで正しいと思ったことに対してそれを裏付ける情報を必死に探してしまうことです。
今回は確証バイアスについてとは何か?また確証バイアスに影響されない判断をするにはどうしたら良いかについて考えてみましょう。
この確証バイアスの罠に落ちると何もかも進まなくなります。
なお、今回はビジネスに当てはめて説明していますので、学術的な説明については他のページへ
仕事でも陥りがちな確証バイアス
★確証バイアス★
人間が思い込みから信じた情報を検証するために、自分にとって都合の良い情報ばかりを集めてしまう事。
結局仕入れを強行し不良品を多く出す結果となり仕入れ担当として責任を負うことになりました。
また血液型占いなどは割と身近に確証バイアスに影響されている事象です。
あなたはA型だから整理整頓ができている、そして心配性だと聞きつけるとそうだと信じ切ります。
ただ、実際には整理整頓ができないA型も心配性ではないA型もいるはずですがそれは確証バイアスにかかっている人には全く見えないのです。
無視されているという方が正しいです。
確証バイアスに影響されている場合はその人自身が思い込んでるだけの事に気づきにくいのが難点です。
このバイアスがひどくなっていくと自分と異なる考えを否定したり攻撃したりするようになってしまいます。
本人は偏った情報のみを信じこんでいます。
このように考えてみると結構この確証バイアスに思い当たる事象って多くないでしょうか?
自分も含め身の回りや世間ってそのようなバイアスにあふれていませんか?
確証バイアスに影響されないようにするには

ただ個人的な事でバイアスを持つことは決して悪いことではありません。
また「私は頑張れば目標を達成できる」とポジティブな事に触れ続けるというのはいい意味での確証バイアスですね。
ただ、仕事などで公平な判断が求められている場合は、このバイアスに影響をされないように心掛けなければなりません。
影響されないようにするには以下の事に気を付けましょう。
・判断する事の長所短所をすべて調べる
・本当に自分の判断が公平なのか改めて考えてみる
・同僚などに相談し、意見してもらう
判断する事の長所短所をすべて調べる
判断する際は私見が入らないように例外なくその長所と短所を調べてみましょう。
どうしてもひいき目に見てしまうことを防ぐためです。
バイアスがかかっていると短所を見つけてもこの意見自体も偏見ではないかと思ってしまう事になりがちですが、あえてそこをちゃんと公平に調べてみてから判断するようにしましょう。
本当に自分の判断が公平なのか改めて考えてみる
判断したら、最後に本当にそれが正しい判断なのか?判断の視点はどうなのか?と最後にもう一度考えてみましょう。
自分の考え方の癖にはまっていないかをあえて批判的に見てみる事です。
このような考え方をクリティカルシンキング(批判的思考)といいます。
同僚などに相談し、意見してもらう
上の2点でどうしても自分の確証バイアスが入っているような気がするのであれば、同僚などに相談してみるのも手です。
あえて自分と考え方が違うと思う人に相談しに行って意見を聞いてみましょう。
もしかして自分と全然違う視点を持っているかもしれません。
まとめ
だれでも考え方の癖や、多少の思い入れはあるのはれ自体は悪い事ではありませんし多少のこだわりがないと進められないこともあるはず。
大事なのはどんなことに自分の思い入れや癖があることを自覚しておくことです。
毎回この判断をしているのでは判断の遅れや余計に迷ってしまう事になりかねません。
自分の思い入れ、思い込みが強いのではないかと思ったら確証バイアスにとらわれていないか?と考えるようにし、常に客観的に判断できるように心がけましょう。