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会議室

【突然】会社売却の発表に動揺する上層部を見て思った事

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上司に本社に呼び戻されまた新しい業務がはじまりました。

本社に戻ってきたといっても、まだ全力で仕事に復帰できるだけの自信はとてもありません
会社に配慮してもらい、ネット店舗の店長を命ぜられました。

本社勤務といっても、店舗とあまりやることは変りません。
いままで理不尽な異動ばかりでしたので、今回の配慮を十分していただいた配置に感謝です。
うつ病になったときに転職せず本当に良かったと思いました。



ただ、そんな感謝もつかの間、会社自体が大騒ぎになったのです。

 

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社員が会議室に召集される

会議室の机

私の在職している写真屋は、大手スーパーの子会社です。
子会社といえば、社長以下役員は親会社から送り込まれてきています

また上層部はほぼ親会社の出向または転籍で占められています。

うちの新入社員が「将来社長になりたい」と宣言したときに、皆が「入る会社が違う」と揶揄したほど上は親会社で占められています。

なぜ集められたのかわからない社員達

ある朝総務の人がフロアで叫びました。

 

総務部長
ただいまより社長より緊急のお話があります。
皆さん会議室に集まってください
 

私は同僚と顔を見合わせました。。

「なんか今日あったっけ?」「いや、なんだ」と私が同僚としたような会話があちこちから聞こえてきます。

急すぎて皆本当に何が起こったのかよくわかっていません。

手帳をもって会議室に向かいます。上層部が前の席へ、我々下っ端は後ろの方へ座りました。


会議室がほぼいっぱいになったころ社長が重い表情で会議室に入ってきて最前列のひな壇のような席に座りました。

写真業界の厳しい状況は皆わかっていますが、当社は全国でも業界の中の三本指に数えられる会社。


この前も同業の大手を吸収合併したばかりです。

 

また合併か?もうこれ以上忙しくなるのは勘弁して~っていういかにも現実を理解していないような声も聞こえてきます。

「当社は売却され親会社が変わることになりました」

皆がどちらかというと楽観的な態度で座ってたのとは裏腹に社長が重い口を開きました。


社長
当社は11月末で売却され新しい親会社に代わることになりました
私の経営手腕の未熟さだ、申し訳ない
 

社長は頭を下げました。

えっ?よくここまで情報が洩れなかったという位寝耳に水の社長発言でした。

しばらく場が固まり何が起こったんだという位に会議室が凍り付きます。

 

何でしょう。私のような若手は何が起こったのかよくわからず、むしろなんかワクワクしてきました。


台風がきてテンションが上がっている子供の心境に近い感じです。

 

社長
今度の親会社は人事にも大なたを振るってくる。
皆苦労を掛けると思うがこの会社を守ってくれ

 

だんだん会議室はざわざわとしてきました。

本社に戻してもらったものの私はなんやなんややってきても会社なんてこれで終わりか…とちょっと安堵のようなものを感じていました

いや、これですべてリセットできるというような気持ちに近いです。

若手には見たくなかった会社の上層部の狼狽ぶり

続いて社長がゆっくりと話します。親会社から来ている上層部への処遇です。


やちこ
出向されている方々は親会社に戻っていただくので追って辞令が出ると思う
転籍された方々はこのままついてきてほしいが、今度の親会社がどのような人事をするかわからないから、私を含め覚悟を決めてほしい
 

前に座っている幹部連中がざわつき始めました。いつも威張り散らしてる重鎮の方々が狼狽しています。
そして会議が終わって席に戻ってきた瞬間上層部同士の罵りあいが始まりました。

転籍組の本部長が出向組の部長に言い放ちます


商品本部長
あんたはええわ、帰るとこあるんやから!!
わしら泥船に取り残されんねんで。
どうしたらええねん、これから!!
 

わが商品本部長の性根の悪さが姿を現しました。


口ではいくらかっこいい事を言ったところで結局は会社という檻の中での勢力争いじゃないですか。

いや、みんないい事言って若手を鼓舞する割には偉そうなことを言ってる上層部だって結局は一概のサラリーマンじゃねーか。

と思ったら病気になるほど会社に尽くしてきたことがますます馬鹿らしくなってきました。



その後の私

異動する男性

結局その後出向組は元親会社に戻り、転籍組はひとまずは今の職を安堵され、取締役に新親の親会社の社員が何人も送り込まれてきました。

社長はそのまま残りましたが、その上の会長が新たに新親親会社から就任し社長の実質的な権力はほぼなくなりました。

本社部長の方々が今更店長で異動させられたりしました。


ただ私は現職でしばらくは残されることになりました。

ネット販売のノウハウが新親会社になかったからです。



しかし20代でこんな上層部の狼狽した姿を見たくなかったのは事実です。
今回はどちらかというと若手のほうが落ち着いていましたね。

会社はいつまでもあるわけではない事と、所詮サラリーマンなんてこんなものかという悲哀を若いうちから経験できたことは、今後の人生観にも大きく影響を与えられた事件です。 

それと同時にもうこの会社でできる事はないと思いました



思った事

長く勤めていると会社での上下関係がすべてのようになってきますが所詮皆サラリーマンです。

もはやタイタニック号の船員の序列をめぐって日々争っているかの如く、会社自体の方向を見誤れば

あっという間に沈みます。

 

ちゃんと船外も意識するかの如く、会社以外での広い視野を普段から持っておくことをお勧めします。

 

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