「ああ、明日も会社か…いつまでこんな日々が続くんだろう…理不尽なことばかり言う会社と嫌味な上司、意味のない会議やイベント…」
「あーもうやってらんない!」
毎日こんな風に思いながら会社に出勤していませんか?
会社って本当に疲れる場所ですよね。
とはいえ「仕事なんだから真面目にやらなきゃダメだ」と必死に我慢していませんか?
そんなあなたに伝えたいことがあります。
会社の仕事は「適当」でいいんです!
「え?仕事なんだから真面目にやらなきゃダメに決まっているでしょ!」と憤慨した方もいるかもしれません。
なぜ「適当」でいいのか?その理由をこれからお伝えします。
目次
「適当」が「ちょうどいい」理由:真面目だけでは成果は出ない
適当とは何か?
辞書で引くと
適当=ある条件・目的・要求などに、うまく当てはまっていること、ふさわしいこと。
とあります。
じゃあ真面目って何でしょう?

真面目=本気であること。うそや冗談でないこと。まごころをこめること。誠実なこと。
「なんだ、言葉の定義遊びか?世間一般の『適当』じゃないじゃん…」
そう思った方もいるかもしれませんね。
そうなんです「適当」というのは「いい加減」ではありません。
ただ、これだけは言っておきますが真面目にやっていれば成果が上がるわけではないのです。
真面目と言われる「本気」でやろうが「誠実」であろうが、お客様や上司のニーズに合わない仕事に意味はありません。
お客様や上司のニーズに合う仕事をすれば、自然と成果が上がります。
つまり「ちょうどいい仕事」=「適当」にやればいいのです。
もし今会社で一生懸命頑張って本気でやっているのに成果が出ない、もう疲れた…となっている方は
もしかしたら「ただ真面目にやっているだけ」なのかもしれません。
では、真面目な仕事の仕方で失敗しがちなパターンを具体的な例で見ていきましょう。
ケーススタディ:真面目社員と適当社員のサマーセール企画
お題: 某小売業の本社販促部署で働く超真面目社員の鈴木さんと、適当社員の佐藤さん。
上司に呼び出され、今度のサマーセールの企画を提出するように言われました。
今日は月曜日で、今週金曜日までに上司に企画をまとめて出さなければいけません。
上司に呼び出され、今度のサマーセールの企画を提出するように言われました。
今日は月曜日で、今週金曜日までに上司に企画をまとめて出さなければいけません。
★真面目社員 鈴木さんの場合
「よし!絶対に誰もが認めるサマーセールの企画書を出してやるんだ!佐藤なんかには負けない!」と息巻いています。
気合の入った鈴木さんに同期の店舗担当が「手伝おうか?」と声をかけましたが、「大丈夫だよ」と断ります。
手柄を横取りされたくありません。
まずは昨年の売上分析と今年の売れ筋商品の徹底リサーチです。
分析すると、昨年一番売れていた商品はサマーポーチでした。
彼の徹底したリサーチは丸2日間を要しようやく商品を昨年売れていたクリアポーチに絞り選定し価格交渉に挑みます。
彼の真面目な思いと情熱はベンダーさんの心を動かし交渉成立です。
真面目な彼はベンダーさんのおすすめ商品の意見も取り入れ、商品を選んでいきます。
彼は遅くまで残業し商品選定を何度も何度もシミュレーションしながら考えていきます。
そしてベンダーさんとの価格交渉もまとまり、いよいよ彼は企画書の仕上げに入っていきます。
「絶対これならいける!このサマーセールは大成功する!」と確信しました。
上司にもきっとこの思いは伝わるはずだ!彼の企画書は金曜日ギリギリで完成しました。
★適当社員 佐藤さんの場合
佐藤さんは上司からサマーセールの企画書を金曜日までに出すように依頼されました。
佐藤さんは「去年何してたっけな…」と考え始めます。
ひとまず同期の何人かの店舗担当に「なんかサマーセールで売れそうな商品ある?」と聞いてみます。
ヒアリングをすると、昨年は第一本命のサマーバッグが早々に品切れし、クリアポーチを仕方なく前面に出してようやく売りさばいたとのこと。
数は出ましたがとてもしんどかったとの情報です。
「なるほどな…では今年は去年売りたかったサマーバッグを前面に押し出していくかな…」と佐藤さんは決めたようです。
いやでも今年は傾向が変わるかもしれないからベンダーさんにポーチも見繕っておこう。
そして火曜日くらいに原案を持って、佐藤さんは上司に「こんな感じの商品で進めたい」と相談を持ちかけました。
上司も「いいんじゃない?」とのことで、ベンダーさんとの交渉に入ります。
ベンダーさんとの価格交渉だけは、佐藤さんと言えども真剣です。
上長には「何度聞きに来るんだよ~」と言われながらも金曜日までに企画書を練り上げました。
結果:明暗を分けた「適当」の力
あなたは鈴木さんタイプですか?佐藤さんタイプですか?
•鈴木さんは真面目に誰の力も借りずに企画書を仕上げました。
•佐藤さんは周りの力を借り、上司に嫌味を言われながらも企画書を仕上げました。
さあこのあとどうなったでしょうか?
金曜日に鈴木さんが自信満々に提出した企画書を見て上司は驚きました。
なんと、年苦戦したクリアポーチの企画書が出てきたからです。
上司は全く彼の進捗を確認しなかったことを悔やみました。
当然この企画書を会議に出すわけにはいきません。
突き返された鈴木さんは不満です…そしてこう言いました。
「こんなに真面目に一生懸命やったのになぜですか!?」
一方、佐藤さんの企画書は人任せの部分もありましたが自分自身のつたない記憶を信用しませんでした。
ちゃんと周りに頼り上司にうっとおしがられても常に進捗は報告していました。
ですから金曜日に上司に提出したところで、上司自身は何が出てくるかはわかっています。
結果、彼の企画書はそのまま会議にかけられました。
店舗担当にも事前に相談されていたため会議でもすんなり通りました。
仕事は「結果」がすべて!真面目さだけでは評価されない理由
さあ、どうでしたでしょうか?
もちろん真面目な人がすべてこういう結果になるわけではありません。
ただ、真面目と言う人ほどこういう事になりがちです。
何故なら真面目な人ほど「人に頼れない」「完璧主義」「責任感が強い」などの傾向があります。
一見社会人としては立派な態度に捉えられるかもしれませんが、往々にしてこういう結果を招いてしまう事が多いのです。
佐藤さんは自分を過信せず「適当な対処」をし常にチームを頼りました。
自分が満足するかどうかよりもお客様や上司が満足するかどうかを優先したのです。
仕事は結果がすべてです。
真面目に頑張ることは素晴らしいことですが、それが必ずしも良い結果に繋がるとは限りません。
むしろ、周りを巻き込み、効率的に「適当」にこなす方が、良い結果を生むことも多いのです。
まとめ:ストレスフリーな「適当」仕事術でノビノビ働こう
•「適当」とは「いい加減」ではなく、「ちょうどいい」こと。
•真面目さだけでは成果は出ない。お客様や上司のニーズに合わせることが重要。
•完璧主義や一人で抱え込むことは、かえって非効率を生む。
•周りを頼り、常に進捗を共有することで、スムーズに仕事を進められる。
•仕事は結果がすべて。ストレスを減らし、賢く成果を出そう。
もしあなたが今、真面目に頑張りすぎて疲弊しているなら、一度立ち止まって「適当」な働き方を試してみてはいかがでしょうか。肩の力を抜いて、周りの力を借りながら、賢く仕事を進めることで、ストレスフリーな「ノビライフ」が手に入るかもしれません。
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