よし、今日こそは上司にちゃんと報告しておこう。
まあ怒られる報告は特になさそうだ。
山本:「課長、え?まだですよ、いつまでとは言ったなかったですよね?」
課長:「おいおい、いつまでとは言わなくても普通見積もりなんてすぐ出来るだろう!」
山本:「いや、いつまでとは言われてないんで…」
課長:「だったら普通期限を上司に普通確認するだろう!」
山本:「いやいや、課長だって指示してくれなかったですよね?」
課長:「もういい!!」
なんだよ課長の奴、自分だって期限を言ってくれなかったのを俺のせいにしやがってよ…
俺悪くないし…
たしかに山本君だけの責任だけではありませんが上司は山本君の無責任さに怒りが止まりません。
たしかに客観的な視点で見れば課長の確認ミスと山本君の確認ミスの両方の責任があります。
ただなぜ課長は怒りが止まらないのか?
一番の怒りは見積もりが出来ていなかった事でもなく、課長に反論したからでもありません。
え?と思ったあなた、実際悪い事していないのに上司にやたら怒られたりしませんか?
なぜ課長が怒ったのか?これは山本君の仕事に対する姿勢に対して怒ったのです。
山本君が組織の一員という意識が欠けていたからです。
上司が怒りがちな部下の特徴
うちの上司いつでも何しても怒っているよ…と思うあなたは先ほどの山本君のような発言をしていませんか?
筆者も管理職だった時山本君のような事を部下が言うようだと結構強めに叱っていました。
上司は以下のような社員の姿勢に対しては厳しく指導してくるでしょう。
自分だけは関係ないという顔をしている
仕事で何かトラブルが起こった際にチームであれば連帯責任です。
別に責任と言ってもすぐ減給やクビというわけでもなく、その仕事の関わり方に応じてなんらかの注意や報告書などがある位でしょう。
しかしながら、そんな中で同じチームにも関わらず「これ私は関係ありません…」「関わっていないのでわかりません…」と平気で言う人です。
心の中や同僚に内々に愚痴る位なら良いですがこれを上司に堂々と宣言してしまう人は看過できません。
チームであればその中で起こったことに何も関わっていない=仕事をしていませんと自分で宣言しているようなものです。
トラブルの当事者を見捨てたと思われても言い過ぎではないでしょう。
自分から関係ないなどとは決して公言しないようにしましょう。
他人のせいにする
お客様からのクレームなどが起こった場合当然取引先や他部署のミスによるものもあります。
そんな時上司にこう報告していたとしたら要注意です。
私が悪いのではありません!取引先のミスです!!まったくこっちも困るんですよね!!
上司からしてみればおいおい他人事かよって感じです。
彼に100%過失が無いのだとしても会社としては彼に仕事を任せています。
取引先に土壇場で注文内容を変更したりミスを引き起こすようなお願いをしていたとしたらあなたの責任も大きいです。
自分が悪くないという気持ちは分からなくもないですが、任された仕事でトラブルがあれば報告と謝罪の気持ちを持ちましょう。
なぜなら部下には上司からの業務を引き受けた「引受責任」があるからです。
まさかそのトラブルをお客様にまで「私のせいではありません!」まではさすがにいないでしょうが上司へは自分の引受責任の範囲であれば報告謝罪はするべきです。
責任逃れは、組織の秩序が保つのが難しくなります。
あなたに責任があるかないかを判断するのは上司です。
仕事の姿勢がよろしくない
仕事なんて結果を出せばいいんだろ!と言って平気で遅刻をしたりあらゆる服務規程を守らなかったりする人がいます。
また、上司に対してのマウントや揚げ足取りなどする人もいます。
昔に比べて服装や勤務形態の多様化など昔ほど厳格ではありませんが、時間や納期や接客態度など守るべき決まりは普遍的にあります。
特に人命を預かったり危険な業務などは、先人の経験から最適な対策を経てルール化されたのもです。
結果出していればいいだろ!という姿勢は毎回100%の結果がそのあなたの方法で出せるのであればそれでいいです。
今会社にあるルールはその会社の誰もがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう配慮されたルールであることが多いです。
それを皆が守らないという事は、安定的な結果が出せず、人命を預かる企業などでは致命的です。
組織としては、結果だけ出せればなんでもありという人材は会社には必要ありません。
自分1人の手柄にしようとする
上司になんでもアピールしてくる人がいます。
ただ、会社の仕事はあなたが一人で完結できる仕事は殆どないでしょう。
例えばあなたは航空会社のパイロットだとします。
お客様から後から手紙が届いて「パイロットさんいつも安全に時間通り目的地に連れて行ってくれてありがとう」と書いてあったとします。
これを読んだあなたはどう思いますか?
「まあね、名パイロットですから俺は」と思ったのであれば周りへの感謝と配慮の気持ちが足りません。
本当の名パイロットならば、こうは思わないはずです。
「空港スタッフ、整備士、客室乗務員、本社スタッフなどその他大勢の連携の中の一つの役割を演じているだけに過ぎない」
ここまで謙虚かどうかは分かりませんが、名パイロットであれば自分一人で飛んでいるなどという勘違いは決してしないはずです。
パイロットも1人の組織人です。
会社も一緒、自分一人の手柄が欲しいのでしたら山の中で壺でも焼いて1人で里で高値で売って大金を手にする以外には得られないでしょう。
皆さんは上司に気にいられていると思いますか?まあ媚びたくはないでしょうが、気に入られている方が仕事がスムーズに進みやりやすくなります。まあ認められていると思うけど… という感じの方が多いのではないでしょうか?中に[…]
会社員=組織人としての自覚が大切
もしここまで読んでみて自分に心当たりがある気持ちがあるのだとしたら即刻直しましょう。
どの上司であろうと「組織の秩序を乱す」」部下はどんなに有能であろうと会社には必要ありません。
あなたが会社の業績を1人で背負ってどんなワガママでも聞いてもらえる位になるしかありません。
あなたの上司も会社のミッションとして会社の理念に沿った人材を育成するミッションがあります。
会社は集団生活なのです、自分だけが好きなようにやりたければ会社を辞めて独立しましょう。
独立すれば誰に引っ張られることが無く自分の力でガンガンやっていける事でしょう。
逆に言えば「組織人」の意識をもって仕事をしていれば大きく外すことはありません。
周りと協調しながらしっかりと成果を出していくべきなのです。
上司が会社に求められている部下像とは?
あなたの上司も個人的な好き嫌いだけで部下に接しているのではありません。
会社から求められている社員像に指導教育するミッションがあります。
求められている社員像とはあなたの会社の企業理念や行動指針に合致するような人物像です。
おそらくどの会社でも「結果がよければ何をやってもいい」なんてことを決めている会社は無いはずです。
会社の一員として世の中に貢献しようなどと組織の一員としての自立が求められているでしょう。
ただ決してにすべてを尽くせと言っているのではありません。
会社の組織の一員として役割をちゃんとこなせる人を意識して働く事が求められているのです。
もし自分の中で「なんか上司がすぐ怒っちゃうな~」という方はこの意識があるかどうかを今一度振り帰ってみてください。
・上司は会社の理念にそった人物像への指導監督を求められている
・常に組織の一員としての自覚を持ちお互いの役割をこなしながら働いている事を忘れない
・組織の秩序を乱す社員はいくら仕事が出来てもマイナスに見られてしまう
あなたは上司から「やる気ある?」という言葉を浴びせられた事はありますか?こういわれる状況で、やる気が無いわけないですよね?だとすればかなりメンタルをえぐられる言葉です。え?もう気にならないよというのであればそれはそれ[…]