皆さんもきっとは1度は経験があるはずです。
「そんなつもりで言っていないのに相手を怒らせてしまった」
意図が伝わらなかった、誤解されたと言うやつですね。
そんなつもりも無いのに曲解された、つい言い方が冷たい感じになってしまったなどある事です。
その時の相手のご機嫌や身の回りで起こっている事でも左右されますから、正直100%無くすことは出来ません。
誰にでも1回や2回はそんな経験があるでしょう。
ただ、ほんのちょっとした言葉のすれ違いだけです。
今回は相手に仕事を依頼するという場面を例にして、気持ちのよい仕事の依頼方法について考えてみましょう。
人間関係を円滑にする能力を「ヒューマンスキル」ともいいます。
彼は人柄力とも言い換えられるでしょう。
そしてヒューマンスキルを付けると、人間関係だけではなく仕事のチャンスも増えていきます。
?とおもったあなた、悩める若手社員やちだくんと考えていきましょう。
おやおや、やちだくんどうしたの?

そうか、やちだくんはそうやってよく悩んでるのを見かけることが多いね。
ヒューマンスキルを磨かないといけないかもね。

特にやちだくんの年代20代~30代前半の社会人には必須のスキルだよ。
ヒューマンスキルとは?

「ヒューマンスキル」とは良好な人間関係を構築するのに必要な能力・技術の事だよ。
ただ、言葉遣いを丁寧にすればいいという風に誤解されているけど自分の意見正しく主張する事も含まれる。
自分の考えを明確に伝えるのもヒューマンスキルの重要な要素だ。
アメリカの大学教授のロバート・カッツ教授が提唱するカッツモデルというものがあるんだけど
これは管理職に必要な3つの力を表しているんだ。
2.ヒューマンスキル(対人関係能力)
3.コンセプチュアルスキル(概念化能力)
で、職位が上がっていくほど1~3が必要になる。
若いうちは実務を遂行できる能力が必要だけど、職位が上がるにつれ答えのない抽象的な事象を皆が納得できるように答えにできる能力が必要になる。
コンセプチュアルスキルとはこういう事だ
仕事をする中でどうしてもトラブルというのはどうしても起こりますね。よくあるトラブルであればもう慣れたものでしょう。ただトラブルに対処した後どうしていますか?いやいや、良かった良かったで終わりにしていませんか?それの何がい[…]
まだやちだ君の年代ではコンセプチュアルスキルはあまり必要はないけどテクニカルスキルは必要だし。ヒューマンスキルも必要だね。
ヒューマンスキルはいずれにせよどの職位にも必要とされている。
で、ヒューマンスキルを鍛えるとテクニカルスキルを付ける速度が倍速になるんだよ。

みんなといい関係でいたいからどうしたらいいのか教えてください。
ヒューマンスキルを付けるためのポイント
それではヒューマンスキルを身に着けるために心がけるポイントを教えるよ。
大原則として「相手への配慮」という事を芯に持っておいておけば大丈夫。
相手への配慮の気持ちを持つ
これはどの能力にも言える事なんだけど、常に相手への配慮を心がけていれば人間関係において大きく崩れる事はないはずだ。
たとえば同期のやちこさんが忙しそうにしているけど、どうしても今やってもらわないといけない緊急の発注作業を課長に頼まれたよ。
やちだくんならどう依頼する?


「すいません」て少し丁寧に言ったつもりだろうけど、全然やちこさんへの配慮が足りてないよ。
しかもたしかに課長の依頼だけど、人に頼まれたから仕方がない感が出過ぎているね。
せめてこう言えればよかったかもね。
「ほんとに忙しいところ悪いけど、緊急の発注をお願いしていい? ごめん!」
「本当にお忙しいところ申し訳ないのですが、緊急の発注をお願いしてよろしいでしょうか?」
頼まれただけなのに、なんで俺が謝るの?っていう気持ちは持ったらダメだよ。
相手にとっては誰が頼もうが自分の仕事が増えるんだからね。
自分の都合を押し付けない
これもよくあるね。
さっきと同じ依頼の仕方でこういう風にいってしまうパターンだ


ってこうなっちゃうよね。やちこさんにとってやちださんの都合なんて関係ないんだよね。
人の上に立とうとしない
いわゆるマウントを取ろうとしてしまうやつだね。

君ならできるよ!

これは相当仲が良く信頼関係が無いとユーモアとして取ってもらえないよ。
同期が同じ依頼の仕方をしているからと言ってそのまま真似をしたらダメだからね。
ちゃんと主張もする

いやいや ちょっといいすぎたかな…
ただ、ヒューマンスキルは皆の言いなりになって愛想よくしていることではないからね。
毅然と主張するところは主張しなければいけないんだよ。



本当に忙しいところ申し訳ないんだけど、急ぎでお願いできないかな?
課長からもお願いって伝えといてって

こんな感じでいったらいいと思うよ
やちこさんの労をねぎらいながら緊急発注に至った経緯を説明して説得しているね。
やちこさんにも仕事の納得感があるね。
また課長からのお願いということも間接的にうまく伝えてやちこさんも頼られている感じがするよね。
でも、こんな風にぽんぽん言葉がでてこないよ…というあなたはこうしたらいいんじゃないかな。
会話の中で少し相手をねぎらう言葉を意識的に入れる。
言う方も、言われた方もお互い気持ちよく仕事が出来るようになると円滑なコミュニケーションが築けるようになるね。
このように相手の立場もわかるようになれば、何かと気を使ってもらえたり、知らない情報も集まってくるようになる。
仕事の知識もわからなくても皆が好意的に教えてくれる様になるんだ。
結果テクニカルスキルもどんどん身についていくようになる。
皆に共感する→皆が優しくなる→仕事がはかどる→どんどん仕事が出来るようになる→皆が頼りにしてくれる→皆の為に頑張ろうとますます仕事の意欲が湧いてくる とヒューマンスキルはテクニカルスキルも倍速で付くようになってくるんだ。
まとめ
・ヒューマンスキルとは丁寧な言葉遣いをすればいいというものではない
・相手への配慮をベースとして考える(相手の立場になってどう思うか考えてみよう)
・時には毅然と自分の意見も主張する
・相手を考える事が自分に跳ね返ってきてどんどん知識(テクニカル)がつくようになってくる。