配属後半年たってようやく一人前の店長として先へ進むことができると思った矢先、思わぬサラリーマン店長としての洗礼を浴びました、
もやもやした気持ちで異動に従います。
鎌取店に配属して完全に孤立してしまった私、アルバイトの子の助言に助けられ解決ヒントをもらって解決の糸口を見つけられ、店長としてようやく独り立ちが出来るところまできました。[sitecard subtitle=前回記事 u[…]
異動先は自宅から約50キロ先の店舗と100キロ先の2店舗、メンバーもなかなか個性的なようです。遠隔の2店舗をどう回していくのか運営方針を立てることにしました。
対極的な2つの店の店長やることとは
鎌取での引継ぎ、大阪からやってきた開発部長の奥様店長、さすがの本社周りの店長はのんびりやっていた千葉の新米店長に対して思う事があるらしく、引継ぎしても何かとため息をつかれます。何がいけないのかわかりませんが、かなり高飛車な感じ。この店で大丈夫なんでしょうか?とにかくS木さんや2年目になった社員の彼女とも絶対に合わない予感がします。

まあこちらも玉突きで出された身ですからなんとも言えませんが、本社本流のマネジメントでも見せてもらいましょう。
早く新天地に向かいたいのですが、引継ぎが足らないと散々奥様店長に言われ、引継ぎに何週間も費やしているうちに気づいたら富津店の店長も館山店の店長もすでに異動してしまいました。
引継ぎも電話でちょっとしかできませんでしたが、まあ何とかなるだろうとタカをくくってました。前情報ではなかなか2つともクセの強い店舗と言われています、さてどうなることやら。

富津店
店舗が見えてきました。初めての赴任先に初出勤するときの緊張感もよそに店舗前に立った瞬間
商品が何もない…
見事に店舗が欠品だらけ、しかも現像機からも怪しい音、なぜこんなことになっているのでしょう。核の従業員のであろう30代男子のI君に発注しないの?と聞きました。

じゃあ発注しといてもらっていい?って

なかなかクセがすごい話し方です。一瞬気が遠くなりそうになりました。そうです、この店はオペレーション以外はほぼ全部店長がやってあげていた店でした。欠品はまだ許せますが、機械から音がしているのを放置しているのはシャレになりません。しかしこんな商品が歯抜けで気にならないんだろうか…
とにかく発注だけはしておこうとバックルームにはいって発注端末を立ち上げますが、よく周りを見てみるとなんと。店頭で欠品している在庫がたんまりと積まれています。I君に在庫あるじゃんと言いに行くと。

気が遠くなりそうに…品出しまでか、というかそのくらい自主的にやらんのかい!と首をかしげる事ばかり。聞くと今まで指示を受けたことがないのでやらなかったとの事、たしかにメンバーを見てもおとなしそうなメンバーばかりです。完全な指示待ち店舗でした。
これでは身動きがとれません。もし館山もこれでは体が持ちません。品出しだけして館山へ。
館山店
狭い海岸沿いの道を延々はしってようやく房総の先端の館山へ。館山店はスタジオが併設している店舗。しかもスタジオは店長が一人で撮影していた店です。鎌取で多少の撮影技術はあるものの、本格的な撮影機材を使うのは初めてで、かなりの苦戦が予想されます。しかも遠い、ここへ来るまで3時間弱かかるのです。シーズンに毎日予約を入れられたら持ちません、しかも富津があんな状況では…
ただそれ以外のオペレーションは完璧で、これならしばらく来なくても大丈夫そうです。遠隔地なので店舗として自立していないと誰も応援にこれませんし、実際ほとんど会社の人間は来ることはありません。なのでバックルーム見回してみると、ん?何かガラクタのようなものがあって値札がついています。明らかにうちの定番ではありません、聞いてみると

はあ? そうです、誰も来ないのをいいことに自分の私物を店頭に並べて売っていたのです。めまいがしそうになるのを押さえてプリント機に向かいます。ん? なにやら見たことのないスイッチが…

もうめまいが…やりたい放題です。店を私物化してやがる…前任に電話して文句をいわないと気が済みません。前店長の異動先の東京の板橋店に電話します。私の文句よりほとんど彼が東京に戻れたことの嬉しさを延々と聞く羽目になりました。電話の切り際に彼が言い放った一言

はあ? あんた飛ばされたんだよ!! とも内情も言えず…
もうめまいがしそうです。左遷でもなんでもいいわもう。
2店舗の方針
2店舗の運営方針を立てました。
富津店:店舗運営への参加を促す担当大臣制の導入。発注大臣・メンテ大臣などの任命
館山店:現状維持と現状復帰。欠員補充をして完全に単独で回る店舗体制の確立
ただ、実は私以外は全員パートさんとアルバイトさんです。2店舗のパートアルバイト全員に浸透させることができるか、自分が率先垂範しなくても回る店長として次のステップへの挑戦です。
季節は春から夏へ、海水浴シーズンへ突入しつつある房総半島を縦に縦断する日々が始まりました。ちょうどエリアマネジャーも変わり、今度も仲良しの先輩が上司になることに… 楽しい夏が始まりそうです。ただ私のいなくなった鎌取が大変なことになりました。
富津店・館山店の方針を決めた私。それぞれ個性があって各前店長の性格というか色が強く出ていたようです。それぞれの店を方針通りに運営していきますが、最初の一か月で信用を固める事に成功しました、ただどうやら鎌取の開発部長の奥様店長が完全孤立し[…]