皆さんは店長として新たな気持ちで着任した時、何を思うでしょうか?
また、店長として新たに次の店に異動した時、何を思うでしょうか?
あー また一からやり直しか…
前店長があれだからあれだよな…
心機一転、やったるぞ!!
色々考えると思いますが、また新たなスタートになる事には変わりません。
前店長とやり方が似ているのであればもちろんやりやすいと思いますし、前の店長に癖がある人であれば好意的に迎えられるか、敵意をむき出しに迎えられるかは、最初の数日で見えてくるでしょうね。
今回はかなり理不尽に異動させられた店長がまた新たな店づくりとするにあたって取り組んだことを交えながら新任店長はまず何をすべきかをお伝えしていきます。
皆さんも人事異動は何回か経験したことがあるでしょう。そのたびに色々な理由を告げられると思いますが、おそらくキャリアップの為だ、あっちで欠員が出て困っているだのまあいい感じで言われて異動するのではないかと思います。まあほとんど[…]
前任はベテランパートさんがほぼ現場を牛耳っているような店でしたが、今回着任した店は、前店長がすべてを抱え込んでいる店と好き放題やっている店でした。
さあ、どうしていきましょうか?
異動先は自宅から約50キロ先の店舗と100キロ先の2店舗、メンバーもなかなか個性的なようです。
遠隔の2店舗をどう回していくのか運営方針を立てることにしました。
対極的な2つの店の店長やることとは
まずは現鎌取での引継ぎです。
大阪からやってきた開発部長の奥様店長、さすがに本社のお膝元でやっていただけに決まりに厳しく遠方の千葉の新米店長に対して
「なんもできてへんやん!!」
引継ぎしても何かとため息をつかれる有様
何がいけないのかわかりませんがかなり高飛車な感じですが、随分厳しいバ あ、女性だなあ…
しかしこの店でパートさんとうまくやっていけるのでしょうかふざけんな!
S木さんや2年目になった社員の彼女とも絶対に合わない予感がします。
まあこちらも玉突きで出された身ですからなんとも言えませんが、本社本流のマネジメントでも見せてもらいましょう。
早く新天地に向かいたいのですが引継ぎが足らないと散々奥様店長に言われ、
引継ぎに何週間も費やしているうちに気づいたら富津店の店長も館山店の店長もすでに異動してしまいました。
おい、前任もういねーじゃねーか!!
引継ぎも電話でちょっとしかできませんでしたが、まあ何とかなるだろうとタカをくくってました。
前情報ではなかなか2つともクセの強い店舗と言われています、さてどうなることやら。
富津店は過保護な店でした
店舗が見えてきました。
初めての赴任先に初出勤するときの緊張感もよそに店舗前に立った瞬間
商品が何もない…
見事に店舗が欠品だらけ、しかも現像機からも怪しい音、なぜこんなことになっているのでしょう。
核の従業員のであろう30代男子のI君に発注しないの?と聞きました。
じゃあ発注しといてもらっていい?って
はあ? 発注できない??
なかなかクセがすごい話し方です。一瞬気が遠くなりそうになりました。
そうです、この店はオペレーション以外はほぼ全部店長がやってあげていた店でした。
欠品はまだ許せますが、機械から音がしているのを放置しているのはシャレになりません。
しかしこんな商品が歯抜けで気にならないんだろうか…
とにかく発注だけはしておこうとバックルームにはいって発注端末を立ち上げますが、よく周りを見てみるとなんと!
店頭で欠品している在庫がたんまりと積まれています。
I君に在庫あるじゃんと言いに行くと。
そういうことじゃねーんだよ! プリントマシーンか君は!!
相手は年上の初対面… 思わず怒号を発しそうになってしまう気持ちを必死で抑えます。
気が遠くなりそうに…なぜそんなことすら自主的にやらんのかい!と首をかしげる事ばかり。
聞くと今まで指示を受けたことがないのでやらなかったとの事、たしかにメンバーを見てもおとなしそうなメンバーばかりです。
完全な指示待ち店舗でした。
これでは身動きがとれませんし店舗運営なんてとても無理です。
前任店長さてはすべてを抱え込んで逃げたな…
もし館山もこれでは体が持ちません。
まだ店を回してくれるだけマシかと品出しだけして館山へ。
館山店は前任店長の天国モード
狭い海岸沿いの道を延々はしってようやく房総の先端の館山へ。
館山店はスタジオが併設している店舗。
しかもスタジオは店長が一人で撮影していた店です。
鎌取で多少の撮影技術はあるものの、本格的な撮影機材を使うのは初めてで私自身かなりの苦戦が予想されます。
しかも遠い、ここへ来るまで3時間弱かかるのです。
シーズンに毎日予約を入れられたら持ちません
しかも富津があんな状況では…
ただそれ以外のオペレーションは完璧でこれならしばらく来なくても大丈夫そうです。
遠隔地なので店舗として自立していないと誰も応援にこれませんし、実際ほとんど会社の人間は来ることはありません。
なのでバックルーム見回してみると、ん?何かガラクタのようなものがあって値札がついています。
明らかにうちの定番ではありません、聞いてみると
はあ? そうです、誰も来ないのをいいことに自分の私物を店頭に並べて売っていたのです。
めまいがしそうになるのを押さえてプリント機に向かいます。
ん? なにやら見たことのないスイッチが…
もうめまいが…やりたい放題です。
リース機を勝手に改造しやがって…
店を私物化してやがる…前任に電話して文句をいわないと気が済みません。
前店長の異動先の東京の板橋店に電話します。
私の文句よりほとんど彼が東京に戻れたことの嬉しさを延々と聞く羽目になりました。
電話の切り際に彼が言い放った一言
はあ? あんた遊んでばかりいるから飛ばされたんだよ!! とも内情も言えず…
もうめまいがしそうです。
左遷でもなんでもいいわもう。
2店舗の方針
2店舗の運営方針を立てました。
富津店:店舗運営への参加を促す担当大臣制の導入。発注大臣・メンテ大臣などの任命
館山店:現状維持と現状復帰。欠員補充をして完全に単独で回る店舗体制の確立
ただ、実は私以外は全員パートさんとアルバイトさんです。
2店舗のパートアルバイト全員に浸透させることができるか、自分が率先垂範しなくても回る店長として次のステップへの挑戦です。
季節は春から夏へ、海水浴シーズンへ突入しつつある房総半島を縦に縦断する日々が始まりました。
ちょうどエリアマネジャーも変わり、今度も仲良しの先輩が上司になることに…
楽しい夏が始まりそうです。ただ私のいなくなった鎌取が大変なことになりました。
皆さんの中で今回新任の店長さん、もしくは店舗異動になった方もいらっしゃるでしょう。新任でも異動でも、新店でなければ必ず受ける試練それは「前任店長との比較」です。前任の店長の評判が良くなければ非常に楽なのですが、前任が惜しまれ[…]